代表取締役の自邸として建てられた実証実験住宅です。
構造には、伝統と現代技術を融合させたテラ工法をベースに、「ロケット工法」を採用しています。
テラ工法は、耐震構造用面材による耐力壁と倒壊防止壁を組み合わせた「Wウォール構造」を特徴とする木造建築工法で、高い構造強度と高断熱・高気密な空間を実現します。
柱と梁に溝を設け、無垢材の壁パネルを落とし込む構造により、内部にすき間が生じにくく、結露の発生を抑制します。
また、出雲大社に代表される寺社建築の伝統的な構法を基に、現代のプレカット技術や接合金物技術を組み合わせた、強さと美しさを兼ね備えた木造建築システムです。
ロケット工法は、テラ工法と同様の考え方をベースとし、部材を差し込むピンの先端をロケットのように丸く加工した構造が特徴です。
通常の在来工法では、基礎完了後から軸組の建方完了まで約1か月程度を要しますが、本住宅では3階建ての建物を約3日で組み上げることが可能となり、大幅な工期短縮を実現しています。
これにより、雨の影響を受けにくく、施工品質の安定にもつながります。
さらに、構造材を現しとすることで化学物質の使用を抑え、シックハウス症候群や化学物質過敏症のリスク軽減にも配慮しています。
木材本来の調湿機能と香りにより、快適で健康的な室内環境を実現した住まいです。